西宮北口駅、1995 年 2月下旬

10年以上前に一度、西宮北口駅で降りて長い距離を歩いたことがある。

ちょうど、おばが北に2駅先の甲東園駅の近所に住んでいた。あの大震災の後だった。ようやく阪急電車西宮北口まで回復したので、救援物資をリュックに背負って出かけたのだ。結局、最寄の甲東園駅までは電車が回復していなかったので、西宮北口から歩いて行くことになった。避難所となっていた小学校に、叔母と従弟を訪ねてから、住んでいたアパートまで案内してもらった。木造のアパートはやはりものの見事に全壊で、二階に住んでいたおばは、部屋ごと真下の住民を押しつぶしながら*1も、何とか命辛々、脱出できたと言っていた。周りを見ても中途半端に更地になった区画が多い。まともに建っている家の方が少ない。そんな光景を漠然と見ていた。

*1:当然、下の住民の方は亡くなられたそうだ。

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