咳(せき)

先週の末より、著しく体調を崩している。何年ぶりだろうか。突然の喘息のような症状である。夜、咳き込んで眠れない。かと言って起きて仕事しようにも、体力をそがれてしまい何も出来ない。パソコンを起動して、エディタに文字を書いていても夜中になると、体の力が抜け、目の奥から視力が失せるような感覚に陥る。全く何も出来ずで困った物だ。*1 会社でも体力がかなり落ちてしまっており、ちょうどエネルギードレインを食らったように、作業に踏ん張りが利かない。

20代の頃、同じような症状に陥った時のことを良く覚えている。不思議なことに酷かった状況についてはかなり印象に残っているが、どのように治っていったのかについては今一つうる覚えである。確か夜に眠れず、かなり焦っていたと思う。というかむしろ怯えていたと言った方が良いだろう。眠れない、体力が削られていく。気持ちがどんどん悲観的になっていく。ストレスが体に与える悪影響と言う意味で見事なネガティブフィードバックを形成したのだろう。*2
先先週の土曜日から少し風邪気味だったのが、先週の土曜日から急に喘息のの発作を起すようになった。病院に行っても良く分からない。さて困った物だ。一応薬はもらったが、なんかいい加減な処方な気もするので飲まない事にした。今回は不思議と夜眠れなくても、そう悲観的になる事は無かった。ただ困った事に隣の部屋で寝ている母親が過剰に悲観的に反応してしまうので、そちらの方が気になって咳きをするにも気を使う羽目になったが、これはこれでつらい物だ。

症状であるが先週末がピークで、今は随分落ち着いたと思う。気が付いた事としては、

  • 内臓がかなり弱っている。腸が弱っているので、便秘気味でもあった。咳や痰に気を取られてあまり意識しないが、肝臓や腸が弱っているので、血液の解毒作用がかなり落ち込んでいたと思う。
  • また体温が平常よりも一度ほど下がっていた。多分に肺活量が落ち込んで、肺や横隔膜による心臓のポンプ機能の支援が十分でないせいか。
  • 肩が異様にこっている。また顔の左半面を中心に引きつるような感覚がある。ストレスのせいか。結果として肺・呼吸器系によくない影響を及ぼしている。
  • 精神的にかなり悲観的・攻撃的になりつつあった。

そうした観察から、立てた対策は以下の通りである。*3

  1. まず無理をしないことにした。体が資本である。
  2. あえて咳止めの薬は服用しない。そのかわり漢方の整腸剤を飲んで便秘や内臓の働きを回復する事にした。
  3. 肩こりをほぐすためにまめに肩を回したりストレッチをして、できるだけ体を柔らかく保つようにした。副次的な効果として血液の循環が良くなる。
  4. 瞑想はすこし自重しているが、横隔膜を使う長出息の呼吸法をいつもより意識して行った。これも血液の循環が良くし、内臓を強化するためである。
  5. 対ストレス対策は、一筋縄では行かない。それなりに色々と手を打ったのであるが、この部分についてはまだ詳しく書けない。

おかげ様で発作も随分収まり、夜はちゃんと睡眠を取れるようになった。最後の対ストレスの部分であるが、平たく言えば攻撃的・悲観的な心に対して自分がどう向き合うかと言う事である。ただ自分の普段は意識しない負の部分にも触れる事であり、それだけに底なしの深みにはまる恐れがある。もう一つ話がややこしいのは、意識や心といっても決して自分の中で閉じたものではない。硬い表現を使えば、「怨念」や「妄執」と言うのは対象があって初めて成立する心情であり、それは発した者にも発された者にも多大な害をもたらすと言う事である。

人の強い念がもたらす力というのは負の方向に働き始めた場合、とんでもない破壊力を持っていることを私は経験上知っている。それは決して怪談話やオカルトのような道具立て、背景の元だけで起こる事ではない。*4 例えば経営や業務遂行など仕事の場において、強い意志のぶつかり合い、不条理に対する憤り、嫉妬など、人の心の水面下での動きが、見えないところで場の雰囲気、空気を作り、無意識の内に人を縛り付け、場合によっては弱っている人を病気に追い込む事を何度か見てきた。*5

この辺、書き始めると長くなるので、また機会を見て書こうと思う。。ちょうど連休である。会社にはずっと出勤するが、誰も居ないので仕事そのものに専念できそうである。無理しない程度に。

*1:多分にせきがひどいが、あれはかなりの体力を奪うものである。

*2:もっとも、喘息はアレルギー症状に近いものでもあり、花粉症やアトピーと同類の原因を持つ場合もある。

*3:こういう時に占星術を使うのは、自分を客観視する上で非常に便利な物だと思った。

*4:決して無いとは言わない。が特殊な例である。

*5:実際に私自身が病気に追い込まれた事もある。