五月の紅葉。

紅葉が色づくのは秋である。通常ならこの時期の紅葉は緑だと思っていたが、通りかかると少し紅みがかっている。近づいてよく見ると、2枚羽をつけたプロペラのような実がついていて、それが少し紅みがかっている。ただ、時間が経つとすぐに乾燥して色褪せてしまうようだ。

紅葉が花をつけた所なんて見たことは無い。実をつけているところを明確に意識したのも多分、これが最初かもしれない。花は多分に地味な花なのだろうか。あといつ咲くのだろうか。今時分、多くの花が鮮やかに咲き、目を引くのだが、目立っている物だけが花ではないと言う事か。
自然が人を欺いているのか、自分の目が多くを見ないだけなのか、それともそっとしておいて欲しいというだけなのか。さて実際はどうなんだろう。紅葉の葉の上にてんとう虫が二匹、多分にこの場合はそっとしておいて欲しいのだろう。