[こころ] 思いに適した場所について。

Hiroette さんの瞑想ブログ*1をみてつれづれなるままに。

瞑想を行う上で、大切な事なんですが。環境は結構重要な要素です。

瞑想は五感(+α)の働きを高める要素があります。それゆえ普段より回りの環境の影響を受けやすくなるのです。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚とあるうち、一番影響を受けやすいのは聴覚、その次は視覚、触覚、嗅覚、かな。多分に味覚はあまり影響を受けないかな。

特に音響や振動の影響と言うのは大きいです。映像もその次でしょうか。音響といっても要は空気の振動です。当然、聞こえる音の影響は人間でも実感出来るのですが、聞こえない音の影響も見逃せません。(むしろ影響は大きい。)

例えば、私の今の仕事のプロジェクトで、海面にブイを浮かべて水位を測ると言う事をやっています。*2そのブイのメンテナンスを担当している人に聞いてみるとブイの上での作業はとにかく大変で2時間も持たないということです。なぜか知らん。吐き気はするわ。思考が止まるわで考えて仕事が出来ないので、予め陸上で決めた段取りを進めるのが精一杯だと言う事です。

なぜか、当然ブイは水位変動を測るために海面の振動に追従するように設計されています。普通船ならその逆で海面の振動を押さえるように設計されていますが(それでも船酔いしますよね。)、このブイは逆、揺れるんです。しかもかなり複雑に。実際に水位変動のデータに信号処理で解析すると実に複雑な振動をしています。周波数の帯域が結構広いんです。当然低周波も混じっています。こうした振動は体感は出来ないのですが、確実に短時間で思考力を奪います。*3別に高速道路沿いの全てがそういうわけでは無いですが、都会の真中ではこうした感じない騒音源が割りと、しかもまだらに存在しているように思えます。

後は映像に関しては言わずもがな。前にポケモンのアニメでのフラッシュ現象で子供が癲癇症状を起したのは有名な話ですよね。それから天候にも左右されやすいですね。気温とか風とか湿度とか、天候によって犯罪発生率が変るのも結構知られた話だと思います。

逆に環境をある程度コントロールする事で瞑想を促進させる事も出来ます。風水*4などに代表されるように、人間が環境に影響されるのなら、その環境を整える事で心身を整えようと言う発想です。私も家で瞑想する時は、なるべく夜中にやっていました。(静かなので)それでも偶に車の音が聞こえると最初の頃はやはり気になったものです。また習いに行っていたところ*5は都会のビルの真中にありましたが、瞑想室は防音設備をいれ、空気清浄機や観葉植物をいれ、照明も白熱灯の柔らかく少し暗い目の落ち着く照度にして、場合によってはお香などで心身を落ち着けるようにしてあり、その辺は随分気を使われていました。それでも悲しかな。瞑想を行い、感覚が鋭くなると聞こえるんです。表を通るバスの音。まーそれでも普通の場所でやるよりは随分、やりやすかったですが。

自宅の間取りや内装をある程度工夫する事で、瞑想をし易い環境にするのは可能だと思います。瞑想に十分集中できないのなら、まず掃除をして心を落ち着けるのもありかと思います。

けれど、先ほど五感(+α)と書きましたが、+αについても十分に注意する必要がありますね。

環境の中で一番影響しやすいもの。・・・・・ それは「人」なんです。

人間が如何に回りの人間の影響を受けるか。長くなるのでまた改めて書くことにします。

*1:http://www.myprofile.ne.jp/blog/archive/meisou/24

*2:科研費GNSSブイ WEB公開ページ でその観測結果を見る事が出来ます。

*3:多分に三半規管あたりに影響して平衡感覚から狂ってくるからか。

*4:個人的には風水については詳しくないのですが。

*5:今はもう有りませんが。