規約

今日会社で残業中に少しむっと来たのは、一通のメール読んだ直後だった。打ち合わせの議事を平文でメールしたら、プロジェクトの報告ルールと違うと言うクレームがプロマネから来たからだ。

正直、形式的なことなのでなんか疲れた。報告しないよりはずっとましだし。Excel に書くよりメールの平文の方が情報がすぐ分かって良いと思うし。・・・・・まあ、それでも一応、要約を Excel のファイルにまとめて、共有サーバーにおくことにした。

確かに、Excel にまとめた方が課題、納期、担当と言う区分けが整理できて良いかもしれない。プロマネも、他にもプロジェクトを看ているので、要点を手短に知りたいということか。Excel で実際にまとめをしているとそうも思えてきた。相手の立場に立つには、まず、手を動かして相手の言うことを実行してみることも必要なんだろうかとふと考える。
考えてみれば、私も SE という立場で今のプロジェクトに参加しているが、SE として、プログラマの方々に結構、作業の仕方や報告のやり方まで含めて、かなりルールで縛ろうとしている傾向はある。合理的にコミュニケーションロスによる無駄を省く為であるが*1 、相手の心情まではあまり考慮していないと思う。ただ、ルールを設定する動機なり、理由はちゃんと説明しようと心がけているが、押し付けになっていないか。今日のメールのことを思い出して、少し省みてみる。

そう言えば、前の職場に、JIS 規格制定の委員をやっていた人がいたが、社内で標準化の話が上がると真っ先に反対の旗を揚げていた人でもあった。その矛盾を突くと、「俺は自分で決めたことを人に従わせるのは好きやけど、その逆は嫌やや。誰でもそうだろ?」と答えていた。そりゃそうだ。その人にはある意味、かなり振り回された経験もあるので、言いたいことは良く分かった。

今の職場に来てから、完全にチームで仕事をすることになった。個人の着想よりも協調性を重視ような環境になったと思う。前の職場では、才覚だけを頼りに孤独に仕事することにかなりの限界を感じていたが、そうした頃からまだ半年も経っていないのに、もう忘れかけている。早いものだ。・・・

しばらくは慣れないことに苦労しながら、結果的には、あっという間に時を過ごすのであろうか。森に迷えば、木しか見えず、森が見えなくなってくる。そんな心境である。

水たまり、幾度も避けて、梅雨長し。

考葦子

*1:確かに、うちの職場に居るプログラマの方々は自分の作業手順に没頭して、目的を見失う傾向にあると思うからでもある。