「魔女おばさん」

■注意事項:

「時をかける少女」(アニメ版)をこれから観ようと思っている人はネタバレな内容も含まれるので注意してください。

■2006.08.19 09:30 テアトル梅田。

hamlet-r :「あっ、おはよう。」
魔女おばさん :「おはよう、えらい人やね。」
hamlet-r :「そうやね、着いたんは、10分ほど前やったから、よかったよ。あれからこの通りや。予測した通りかな。」
魔女おばさん :「なんか、年齢層高い人、多いね。みんな『時かけ』?」
hamlet-r :「さーね、どうやろ。ここの映画館単館やったかな。」
魔女おばさん :「開いたみたい。さー、行きましょ。」
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魔女おばさん :「『時をかける少女』はね、昔 NHK少年ドラマシリーズで「タイムトラベラー」ってやっててね。あれを私すごく夢中になってみてたの。大好きだったわ。けど古い作品だから、その頃ってビデオテープが高価だから、使いまわしていたらしくてね。全部、記録が残っていないらしいのよ。」
hamlet-r :「へー。あっ、ちなみに今回のやつは原作と全然違うから。一応原作の主人公も脇役で出てくるけどね。けど、月曜日見たけど、すんげー良かった。今日で2回目。」
魔女おばさん :「へーそうなの?・・・入場始まったみたいね。」
hamlet-r :「そろそろ番号呼ばれるから、前に行きますか。・・・」

■2006.08.19 12:00 テアトル梅田⇒地下鉄中津駅周辺。

魔女おばさん:「おなか空いたね。どこ行こう。」
hamlet-r :「その前に、ちょっと関連グッズ買っていくわ。・・・へへ、ちょっと大人買いしますわ。」
魔女おばさん:「ふーん。・・うーん・・・・」
hamlet-r :「パンフとか、買わないの?」
魔女おばさん:「うん、買わない。今日の『時かけ』も良かったけどね。あの「タイム・トラベラー」の思い出って、もう記憶の中にしか残っていないの。なんかパンフ買って、ずっと観ていたら、芳山和子のイメージがアニメのイメージで置き換わってしまいそう。・・」
hamlet-r :「ふーん。・・なるほどね。・・・けど**さん、なんか「魔女おばさん」やね。」
魔女おばさん:「そう?・・・うーん、そうかも。」
hamlet-r :「やっぱり「魔女おばさん」だ。・・・」
魔女おばさん:「けど、原作だと薬剤師を目指していたはずなのにね。その辺が違うかな。」
hamlet-r :「はは、そりゃ、人生色々あるよ。」
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和子:「ちょっと過去に戻れるからって、やりたい放題。今まで散々やってきたじゃないの。」
真琴:「えー、そんなふうに思ってたの!?」
和子:「私があなたでもそうするわよ。」
真琴:「・・・・魔女だ・・・・」
和子:(・・・にこにこ・・・)
真琴:「・・・・やっぱり魔女おばさんだ。・・・」

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hamlet-r :「そんな手を入れた分けではないけど、ほんま、よくストーリー考えているよね。アニメの限界を知り抜いた上で、きっちり特性を生かしていたし。」
魔女おばさん:「そうね。確かにその辺はしっかりしていたね。単にきれいで精細じゃなくて、見せるところはきっちり絵で見せる。立体的じゃないんだけど、絵画的なのよね。うん。すごく上手な絵画。けど、なんか無理もあるよね。ふつー、あれだけ短いスカートだったら、見えるはずよ。」
hamlet-r :「まー、アニメだからね。・・その辺は・・・はははは。」
魔女おばさん:「あれ、設定は現在なんでしょう?・・けどなんか現代っぽくなかったね。」
hamlet-r :「ふーん、確かに懐かしかったね。あの理系と文系のクラス分けとか。俺らの時はそのまんまだったけどね。」
魔女おばさん:「今時って、生徒数少ないし、推薦とかでも結構入りやすくなったんでしょ。」
hamlet-r :「まあね。・・・医学部目指している割には、功介君。いつも三人で野球して遊んでたし。塾とか行ってないんかな。」
魔女おばさん:「うん、確かにのんびりしてるよね。・・・そう、それとなんかレトロなのよね。うーん、特に人間関係が。」
hamlet-r :「あー、分かる。携帯とか小道具は現代だけど。あの人間関係の設定はなんか懐かしさを感じるよね。家族関係とか。」
魔女おばさん:「一家団欒で、食事して、その後スイカまで家族で食べてとか。妹がお母さんの手伝いやったりとか。部屋だって、妹と大部屋をマジ切っているだけだとか。」
hamlet-r :「けど、なんか、真琴があーやって前向きに行けるのも、きっとあの安定した家族関係がベースだろうな。そう思うよ。ほんとそう意味で、現代っぽくない。」
魔女おばさん:「今時の現代的な作品って、変にリアリティ出すために、家族の設定に離婚とか、なんか問題を入れてしまうものね。・・・まー、私自身もそうだったしね。・・・・・」
hamlet-r :「同じくかな。・・・両親すんげー仲悪かったし。そういう意味で、リアリティなし。けど、羨ましくなったかな。・・・あの環境。・・・・・」
魔女おばさん:「・・・さて、着いた。この店、一度入ってみようかと思っていたの。・・・・」

紺野父:「真琴!!、スイカ!」
紺野母:「お父さん。」
紺野父:「あいつどうしたんだ。飯も食わず、スイカも食わず。」
美雪 :「失恋よ。失恋!」
紺野父:「まさか!?」
紺野母:「美雪、余計なこと言わないの。・・」

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■2006.08.19 12:30 地下鉄中津駅近くのエスニック料理店。

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魔女おばさん:「辛い。これ。」
hamlet-r :「そりゃ、そうでしょ。唐辛子の量、レベル4ですから。レベル1でも結構きてるのに。」
魔女おばさん:「あー辛い。・・・・ふふ。・・けどね、今日の映画なんか、懐かしいよね。」
hamlet-r :「懐かしいんだ。確かに懐かしい感じだね。」
魔女おばさん:「けど、あの物語が、ハッピーエンドに終わるには、あーやってね、別れがないと無理なのよね。現実は映画みたいな SF チックには行かないけどね。」
hamlet-r :「そうなんだ。へー。」
魔女おばさん:「うん、分かる。あの三人の関係。懐かしいの、すごく。実際、私もそうだったから。」
hamlet-r :「ふーん。そうなんや。」
魔女おばさん:「高校時代、家から学校がすごく遠かったの。片道自転車で30分以上、山の中だったし。帰り道、よく一緒に帰った。色んなことを話しながら、寄り道もしたし、三人でね。帰った後に、港で散歩していたら、また会ってしゃべったりとか。向こうも犬の散歩でね。ふふ・・・・・」
hamlet-r :「へー、じゃあ、あの三人の関係を気持ちも含めて、経験してきたんだ。」
魔女おばさん:「そう、すごく心地よかった。けど続かなかったな。誰かの気持ちが、一線越えてしまって、告白があって、それから、・・・、そうなんか崩れていったな。・・・崩れる前の時間で止めておきたかった。・・・けどね。・・・」
hamlet-r :「へー、なんかある意味、羨ましいような。・・・・・・おれは、そういう意味では高校生活は色気無かったな。・・・っていうか、まず家から高校まで、歩いて3分、ダッシュで1分、寄り道なんて出来んかったし。」
魔女おばさん:「まー、確かに。」
hamlet-r :「高校のときに友達とは、ファミコンで遊んだり、筋肉マンにも熱中していたな。面白がって技、かけたりとか。・・・今で言うと、オタクかな。けど今時みたいに美少女には全然、興味なかったけど。」
魔女おばさん:「なによ、それ・・・」
hamlet-r :「女子との接触はすんげー少なかったし。あっ、おれ高校時代はまじめだったから、試験前になると英語のノートとか貸していたけど、それぐらいだったしね。あと、そのノート、下 1/3 にあの頃深夜放送でやってた、ウルトラQの怪獣けっこうリアルに落書きしてから、変に思っただろうな。」
魔女おばさん:「そりゃ、変に思うわよ。」
hamlet-r :「けど、英語の先生が、むっちゃ、SF 好きな先生で、あの落書きに俺、花マル、もらってたもんな。・・・ははは。・・・・」
魔女おばさん:「ウルトラQって、・・・やっぱり、変ね。・・・」
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和子:「高校の時、初めて人を好きになった。逢ってすぐ仲良くなったの。まるで子供の頃から知ってる人みたいだった。大人になる前に駄目になっちゃったけど。・・・」
真琴:「どうして。」
和子:「タイミングが悪かったのよ。きっと」
真琴:「・・・・今、その人どうしてる?」
和子:「どうしてるんだろう。いつか必ず戻ってくるって言ってた。待つつもりはなかったけど、こんなに時間が経っちゃった。・・・・・・・・長くはなかった。あっという間だった。」
真琴:「・・・・・・」
和子:「でも真琴。」
真琴:「・・・・・・?」
和子:「あなたは私みたいなタイプじゃないでしょ?」
真琴:「・・・・・・・・・・・・」

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hamlet-r :「けど、大学時代は色々あったな。・・・・多分、最初の2年間だけだったけど・・」
魔女おばさん:「私もね大学時代は。最初は女子大に入ったけど、駄目だった。・・なんか、みんな合コンとか彼氏作るのに夢中で、話題といったら、来ていく洋服とか、コスメとか、いつパーティーやるとか、そんな話ばっかりで、世間が狭くなると思うともう耐えられなくて。半年もたたないうちに止めて、それで大学、共学な所に入りなおしたの。」
hamlet-r :「まー、確かに『魔女おばさん』には、それはつらいだろうね。」
魔女おばさん:「大学入りなおしてから、サークルは天文部に入ったの。ほとんど男子だけだったけど、私も望遠鏡を担いで、天体観測に参加したわ。夜通しでね。みんなで、楽しかったな。・・・」
hamlet-r :「なんか、高校の時の状況に似ているのかな。」
魔女おばさん:「ただ、何人かとは付き合いもしたし。まー、色々と学習しているから、人間関係崩さないようにはしてたけどね。・・・色々あったかな。・・・・」
hamlet-r :「天文部か。・・・おれは絵を書いていたかな、サークルで。油絵。2年間だけだったけど。」
魔女おばさん:「へー、意外ね。」
hamlet-r :「そうなの、意外なの、へー、それは意外だ。絵は好きだよ、観るのも、描くのも、今はそんな余裕無いけどね。あの頃デッサン、まじめにやってかなり上達したよ。」
魔女おばさん:「へーそうなん。」
hamlet-r :「打ち込んだね。それと、一つ上の先輩でね。同じようにまじめにずっと絵を描いていた先輩がいてね。・・・・部室にこもって、気がついたら、二人だけで、最後に部屋を閉めて、一緒に2人だけ帰ったりしてたかな。・・・」
魔女おばさん:「うんうん、それで。」
hamlet-r :「部室が晩の8時までしか空いていなかったからね。それから、少ないこづかいだったけど、大学の周りはそれなりに安い店も多かった。おなか空いたからって、ごく普通に、二人だけで晩御飯食べてた。ちょっと浮遊感のある。変わった人だったな。部室と図書館が主な生息地で、お互いにサークルの中でも少し、浮いていたかもしれない。まー、学科の連中みたいにコンパやバイトとか、そういう学生生活は送っていなかったな。多分。」
魔女おばさん:「良いよね、部室があって。私たちは教室を時間借りしていたから、あっちこちしていたかな。それに晩の8時か、その時間帯が、私たちの活動開始時間だったわ。『星を探しにドライブに行こう。』・・見たいな感じで、みんなで繰り出していったの。ふふっ。・・」
hamlet-r :「・・・そう、あれは、そう成人式の前だったな。いつものように2人で帰ってて、先輩が成人式どうしようとか言うから、『何で?』って聞いたら、『着物似合うかな、自信無い』って言い出してね。ははは、真琴みたいに「私の浴衣姿見たくないのね!!」なんて間違っても言わないし、正反対のキャラだったな。」
魔女おばさん:「ふーん、それで。」
hamlet-r :「『何で! 絶対似合いますよ。』って、なんか説得したかな。夢中で。・・・そんなこと言うキャラじゃ高校時代はちゃうかったからな。・・・まー邪魔が入るんだど。」
魔女おばさん:「邪魔?」
hamlet-r :「駅への通りがかりに、学科の同期が4名いたけど、中の一人が浪人してて、先輩と同じ学校で面識もあって、・・・わざわざ、後から早足で駅で電車待ってたら、追いついてきたの。って野暮の極み。なに考えてんだよまったく!!!」
魔女おばさん:「・・・・へーー・・・・」
hamlet-r :「ただ、結局、途中から先輩、部室に来なくなったんだけどね。」
魔女おばさん:「なんで?」
hamlet-r :「図書館で先輩にアタックしていた奴がいて、そっちに行っちゃった。・・・ははは・・・・学生結婚ですよ。結果は。・・・ははは・・・・あれからかな、全然うまくいかなくなっていったのは。サークルでも。・・・・だから2年間で終わったんですけどね。・・・」

友梨:「千秋くんってさぁ・・・・休みの日とか何しているのかな。・・・・まさか一日中野球やっている訳じゃないよね。」
真琴:「・・・・友梨。」
友梨:「へ?」
真琴:「私さ、友梨に言えなかったことがある。」
友梨:「何?」

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■2006.08.19 13:30 地下鉄中津駅近くのホテルのコーヒーショップ。

魔女おばさん:「最近ね、私は本当にこれから、何をやりたいのだろうって、考えてるの。」
hamlet-r :「モラトリアム?」
魔女おばさん:「うんん、この歳になるとね。私の場合、親が死んでしまうと、ひとりぽっちになってしまうしね。田舎には弟とかいるけどね。それでも、基本は一人じゃない。だから、本当に一人で何のために生きていくのか。・・」
hamlet-r :「そうなんだ。それってある意味、すごく健全だと思うな。」
魔女おばさん:「だから、もう一度、昔を振り返って、自分が本当に何をしたかったかとか、ノートにつけたりして、思い出しているの」
hamlet-r :「なるほどね。確かに年齢は経ましたよね。こないだ、高校時代の友人三人、全員、独身で飲んでいたけど、話題もずいぶん変わったしね。結婚を前提に付き合ってきたけど、駄目になったとか友達が言うから、理由を聞いたら、相思相愛だったけど、向こうの家族が反対したからって、言ってね。・・・・」
魔女おばさん:「けど基本はお互いの気持ちだと思うけどね。親が干渉してもね。・・・・」
hamlet-r :「いんや、親じゃない、子供。そう子供の反対。理屈が通じないからある意味、難しい。・・・・けどまだ、20代だったら、そういうのってかなり特殊なケースなんだけど、もう真剣に結婚考えるなら、そういう選択肢が全然普通な年頃になってしまったですよね。・・・・」
魔女おばさん:「へー、そうよね。・・・・・・・・・私、今の仕事、このまま続けるつもりはないの。何かダンスでも身につけて、田舎に帰ってみんなに教えようかなとかね。田舎って娯楽が少ないから、きっとはやると思うの。けど年齢的に激しいのは無理だし。フラダンスが良いかな。フラ・フラ・フラ・・・」
hamlet-r :「じゃー、結局、大阪から離れて、田舎に帰るんだ。・・・」
魔女おばさん:「そうね、けど今でも、年に一度は正月とか親戚で集まって、みんな顔を寄せて、色々やっているけどね。」
hamlet-r :「へー、故郷があるんだ。なんかいいな。・・・」
魔女おばさん:「ないの?」
hamlet-r :「今住んでいる所が故郷になるのかな。・・・、親どうしが中がすげー悪くて、結局、今は母親と二人ぐらし。多分、そこが故郷になるのかな。兄がいるけどね、結婚のときにいろいろ会って、同居してもまずうまくいかんだろうし。」
魔女おばさん:「ふーん・・・・・」
hamlet-r :「両親ともに、お互いの兄弟とはすごく仲がわるくて、おかげで親戚づきあいも数えるほどしかなくて、いつしかまったく交流も無くなって、・・・・今に至るかな。けどこう言うのって、すごく影響していると思う。」
魔女おばさん:「そうね・・・・・」
hamlet-r :「真琴がみんなから愛されて、あーやって何でも前向きに走っていけるのは、あの家族だからかなと思うな。・・・あれから、あのサークルで他の女の子と付き合ってみて、うまくいかなくなって、・・・・今から考えると良く分かる。」
魔女おばさん:「そうね・・・・・私もそうかもしれない。・・・父は厳しかったし・・・・」
hamlet-r :「家でいがみ合っているのがデフォルトだったら、人を好きになって想うことなんて・・・むつかしいよ。昔読んだ本に、今の世の中は、服従を要求するようなサディスティックな関係と、能動的に主体性を持って相手を想いあう関係が、恋愛と言う言葉で混同されているって、書いてあったけど、体験としてよく分かる。*1
魔女おばさん:「へー・・・そうね。」
hamlet-r :「あのサークルで部室にいつも一番最後まで、残っていたのも、晩御飯食べて帰ったってのも、家に帰りたくなかったっていう理由があったと思うし。」
魔女おばさん:「ふーーん。」
hamlet-r :「結局、就職して、両親の関係がどうにもならなくなって、母親と2人だけになってしまって、・・・・・それから、去年とか、母親が心を病んで、あの時は何度か話を聞いてもらったけど、結局、親戚は誰も来なくて、兄も2番目の子供が出来たばっかりで忙しくて、本当に一人であの状況と向かい合わないといけなかったんだ。」
魔女おばさん:「あのときね。・・・大変だったね。」
hamlet-r :「いっぺん、思いっきり切れた事があったんだ。うつ病患って、自殺未遂まで言った母親に、思いっきり今までの心の傷から来るものをぶつけてしまったよ。カウンセリングの定石から行くと、どう考えても無謀な行為だったけど、止まらんかったし。・・・・・・・結局、母親のことをずっと呪っていたんだって、切れた後に考えてみてそう思った。うん、呪ってた。だから、おかしくなったんだったて。・・・」
魔女おばさん:「あのね。知っている。呪いっていうのは、普通は届かないの。・・・本人に帰るだけで、全然効かないの。・・どんなことしたってね。」
hamlet-r :「けど、時と場合によるよ、それって。・・・経験上ね。」
魔女おばさん:「まーそうかもしれないけど。・・・・・」
hamlet-r :「はぁっ・・・・、けどね、こんなことを言えるのも、あの状況を乗り切って、今は無事平穏な生活に戻ったからかな。・・・・そう、よく乗り切ったと思うよ。母親も病気以前よりも丸くなったし。・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
魔女おばさん:「そろそろ出ない。・・・・時間だし。」
hamlet-r :「そうっか、もうこんな時間か。・・・・・・・夕方に用事があるって言ってたっけ。・・」
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魔女おばさん:「今日は良かったよ、あの映画。ありがとう。じゃあ・・・・」
hamlet-r :「こちらこそ、久々に沢山しゃべれた。・・・・・・じゃあまた。」

真琴:「あとさあ!」
功介:「?」
真琴:「待っててくれてありがとう!」
功介:「・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ 真琴!!」
真琴:「え!」
功介:「前見て走れ!!」
真琴:「・・・・・・・・おうっ!!」
功介:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 フゥッ」?

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■注意事項:

以上の文書が、事実なのか創作なのか、書いた本人にも分かりません。御了承願います。・・・・


時をかける少女 絵コンテ 細田守

時をかける少女 絵コンテ 細田守

*1:確か、エーリッヒ・フロムのこの本だったと思う